平成28年11月の通常総会における山本農林水産大臣挨拶

【山本有二 農林水産大臣 挨拶】

山本 農林水産大臣
山本 農林水産大臣

本来であれば、山本 農林水産大臣が出席の上、ご挨拶させていただく予定でございましたが、先ほど宮腰会長からお話しがありましたように、今日、参議院農林水産委員会が開催されております。恐縮でございますが、私の方から大臣挨拶を代読させていただきたいと思っています。

本日、全国山村振興連盟の通常総会が開催されるに当たり、ご挨拶を申し上げます。本日御列席の皆様方には、日頃から、山村振興行政に対するご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、我が国の森林面積の約6割を占める山村は、国土の保全や水源のかん養などの多面的機能を有し、国民の豊かな生活の実現に重要な役割を果たしております。
これまでの皆様のご努力により、山村における生活環境等の整備が進んでまいりましたが、人口減少や高齢化など、山村を取り巻く状況は厳しさを増しており、引き続きその振興に努めていくことが重要と考えております。

こうした中、農林水産省といたしましては、昨年延長されました山村振興法に即し、「山村活性化支援交付金」や「山村振興税制」をはじめとして様々な施策を実施するとともに、関係省庁と連携いたしまして、地域の実情に配慮した政策を推進しているところであります。

また、深刻な影響を及ぼしている鳥獣被害についても、捕獲に加えまして、ジビエ利用等の対策を一層積極的に推進しているところであります。予算面では平成28年度の第二次補正予算では10億円を措置しまして、平成29年度概算要求では前年度比10億円増の110億円を要求しているところであります。農林業者の皆様が安心して業に取り組めるようしっかり対応してまいりたいと考えております。
今後とも、山村の振興に向けて、これら各種施策の充実を図りながら、全力に取り組んでまいりますので、皆様方のより一層のご支援、御協力をお願い申し上げる次第であります。

結びに、全国山村振興連盟のご発展と、皆様のご健勝を祈念いたしまして、ご挨拶といたします。

平成28年11月17日   農林水産大臣  山 本 有 二

代読 農村振興局次長 室 本 隆 司