令和4年10月の理事会における川村森林利用課長挨拶要旨

先般の台風や7月・8月の豪雨で多くの山地災害が発生し、被災地域の皆様におかれては災害復旧に当たりご尽力いただきお礼申し上げます。林野庁としても復旧に向けてしっかり取り組んでまいります。
令和5年度予算の概算要求について紹介します。
昨年6月に策定した森林・林業基本計画に基づき、森林の多面的機能の発揮や森林・林業・木材産業によるグリーン成長の実現に向けた諸施策を要求しています。特に温暖化防止に貢献する間伐や主伐後の再造林の推進と、それに必要な路網の整備にしっかり取り組むことにしています。
災害復旧、治山事業についても、国土強靭化に向けた要求を行っています。
木材の需要拡大として都市における木造化の推進ということで、議員立法で成立した「都市(まち)の木造化推進法」に基づいて様々な木材利用促進のための諸施策を展開していくことにしています。
このように川上から川下までを総合的に支援していくことにしています。
森林環境譲与税の活用について、令和6年度から森林環境税の徴収が始まりますが、その前に譲与税を活用していただいて、その成果を国民に示していくことが重要であると考えています。7月にお願いさせていただいた関係で全国の市町村において9月補正で措置をしていただいたと伺っています。皆様のご協力に感謝します。引き続き都道府県とも連携しながら、市町村の皆様が森林整備等に、より一層活用できるよう助言をさせていただきたいと思っています。