全国山村振興連盟メールマガジンNO173

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2022.4.29

全国山村振興連盟事務局

  • 北海道稚内市での移住者の体験談刊行について

 

全国二地域居住等促進協議会事務局(国土交通省国土政策局地方振興課)より、「協力会員からのお知らせ」として、北海道稚内市での移住者の体験談刊行物について紹介がありました。

 

【題名】 北海道稚内市での移住者の体験談刊行

【団体】 きた北海道移住支援型シェアハウス・キックスタート

【内容】 本ハウスの代表及び管理人(共に本州からの移住者)の北海道稚内市での移住と起業の経験を取りまとめた書籍「日本最北移住起業論」を刊行いたしました。

関連URL https://www.kita-hokkaido-kick-start.com/book/

 

○情報通信に関する国会質疑の模様について

 

農業農村情報通信環境整備推進体制準備会(事務局:農林水産省農村振興局 地域資源課)より、4月5日に国会(参議院農林水産委員会)で情報通信に関するやり取りがあり、先進自治体である北海道岩見沢市と長野県塩尻市の取組が取り上げられたとの通知がありましたので、ご参考までに紹介します。

 

====(国会会議録検索システムより抜粋)====

○熊野正士君

ありがとうございます。是非よろしくお願いいたします。

次の質問に移ります。

農山漁村の振興に情報通信環境整備は必要不可欠と思います。

今はネットが当たり前ですので、農山漁村に若い人を呼び込もうと思えば、

ネット環境の整備に取り組むべきだというふうに思います。大臣の御所見をよろしくお願いします。

○国務大臣(金子原二郎君)

少子高齢化、人口減少が進む農山漁村の振興を図っていくためには、若い人を含めて、住民の皆さんが安心して住み続けるための生活インフラとして情報通信環境を整備することが重要と認識しております。

地域インターネット環境を整えるために必要となる基幹的な情報通信環境の整備につきましては総務省において支援が行われておりまして、その上で、農林水産省といたしましては、農村地域において、農業農村インフラの管理の省力化、高度化を図るための情報通信環境の整備に支援を行っているところであります。

情報通信環境の整備につきましては、食料・農業・農村基本計画においても推進していくこととしておりまして、農林水産省といたしましては、引き続き関係省庁と連携を取りまして取り組んでまいりたいと思います。

 

○熊野正士君

ネット環境整備に関して農水省で何か使える予算はないのかなと思ってございましたら、今大臣おっしゃっていただきました対策事業というものが令和三年から開始をされておりました。

ただ、この予算はあくまでも農業農村インフラの管理の省力化、高度化のための予算ですので、農山漁村地域における個人レベルでのネット環境の整備に使える予算ではないということは理解しておりますけれども、

農水省として、農山漁村へ人を呼び込みたいということであれば、個人レベルのネット環境の整備を、総務省だけではなくて、やっぱり農水省としても後押しを是非していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○政府参考人(牧元幸司君)

お答えを申し上げます。

今委員から御指摘いただきましたように、農林水産省で行っておりますこの情報通信環境の整備につきましては、農業農村インフラの管理の省力化、高度化を図るために、光ファイバーあるいは無線基地局等の整備を支援をしているところでございます。

一方、この整備した通信施設につきましては、農業農村インフラの管理に活用しつつ、直売所、また交流施設の情報通信環境など、地域の活性化のために御活用いただくことも可能となっているところでございます。

引き続きまして、総務省など関係省庁と連携をいたしまして、農山漁村の情報通信環境の整備を進めてまいりたいと考えております。

 

○熊野正士君

ありがとうございます。

岩見沢市とか長野県の塩尻市では、既に自治体が先行して農村地域における情報通信整備を行って、地域の活性化に資する取組を展開しているともお聞きをしました。

どのような取組か、教えていただいてよろしいでしょうか。

○政府参考人(牧元幸司君)

お答えを申し上げます。

今委員御指摘ありましたように、各地で非常に進んだお取組が見られるところでございますけれども、そのような中で、岩見沢市におきましては、市街地に加えて、平成九年度から、小中学校や医療福祉施設、主要公共施設を結ぶ光ファイバー網の整備が行われまして、平成三十年度には農村地域の無線通信環境を構築をしているところでございます。

これによりまして、農業者の皆様方が農機の自動走行などスマート農業に取り組むことが可能となりますほか、市におきまして、児童の登下校情報の保護者へのメール配信、あるいはアプリによるデータを活用した健康管理サービスの提供が可能となるなど、市民の生活の質の向上につながるような取組が展開をされているというふうに聞いているところでございます。

一方、この長野県塩尻市でございますけれども、平成十二年度に市全域の光ファイバー網が整備をされまして、これを基盤として、平成十八年度には無線通信環境を構築したということでございます。

これによりまして、河川水位、循環バスの位置、鳥獣の捕獲検知、児童の登下校状況、こういった情報が取得可能になるようなサービスが展開をされているというふうに伺っているところでございます。

 

○熊野正士君 ありがとうございます。

先ほどの、大臣からも御紹介いただきましたけれども、いわゆる情報通信の情報通信環境整備事業というものでも地域の活性化ということも図っていけるんだということもございましたし、また、今、岩見沢市とか塩尻市で、自治体を挙げてネット環境を、情報通信環境を整備することで、それが、例えば鳥獣被害のことでありますとかスマート農業であるとか、そういったところでも展開できているということで、こういったことをしっかりと農水省の方でも把握をしていただいて、それをしっかりと農水省の施策に反映をしていっていただいているということについては感謝を申し上げたいというふうに思いますので、

是非引き続きよろしくお願いしたいと思います。

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